2014年9月1日月曜日

スイスの旅(17) :ラヴォー、レマン湖畔のブドウ畑とラヴォーエクスプレス

2014/07/27 (日)

昼過ぎ電車で、ツェルマッあとにした私たちはフィスプで乗り換えると、ローヌ川沿いの谷を西に向かう。やがて、Sierre/Siderという駅にきた。フランス語とドイツ語で町の名前が併記してある。これからフランス語圏に入るが、フランス語は全く理解できない。走行する列車の北側にはブドウ畑が広がる。この辺りはスイスで一番ワインの生産量が多いところだ。

快晴とまではいえないが、それほど雲も厚くない。車窓に湖が見え始めると、シオン城が通り過ぎる。とりあえず、このまま、今日の宿泊地のローザンヌでホテルチェックインだけをすませ、少し戻りリュトリーという湖岸の小さな町に向かう。ここからラボーエクスプレスというのにのり、湖岸の斜面をめぐることにしている。この辺りから東はずうっと世界遺産のブドウ畑が連なっているラヴォー地域だ。

出発は18時30分。ラボー港の近くだ。そこまでゆくとラボーエクスプレスがとまっていた。このエクスプレスは列車ではなく、機関車の形をした牽引車でお客さんを乗せた数珠つなぎの車を引っ張って道路を走るのだ。まだ時間があるので、港というより船着き場をぶらぶらする。家族連れがたくさんいる。中国人の家族の男性が大きな声で話している。

リュトリーのヨットハーバー

リュトリーの船着場
ワイン試飲用のグラスを片手にラボーエクスプレスに乗る。大きな音をたてて、きれいな街並みの中を山手に向かう。とても、長いエクスプレスだが、年配の運転手は上手にする。お客さんは私たち二人と、中国人7から8人。さっき、大声を出していた人たちだ。もう一組、子供ずれのご夫婦で、主人は乗車した時からワインの試飲に入っている。だんだん見晴らしがよくなり、自分たちがワイン畑の真ん中にいることがわかる。レマン湖は雲に覆われていたが、その一画に光が漏れている。
ラボー地区のワイン畑

ワイン畑とレマン湖
30分くらいしたところで、エクスプレスは停車した。Riexという村のカヴォーに行く。カヴォーとは小さなワイン蔵のことで、ここで、試飲をした。全然様子がわからないので、周りの人の見様見真似。最初、出されたワインはRiex.。ラヴォーのワインはいくつかあるが、すべて、村の名前がついているとのこと。いろいろ、次に出てきたのがデザレー。隣にいたご夫婦の奥さんがデザレーのほうがベターだと教えてくれた。そのあと、このあたりのワインがなぜいいのかの説明をしてくれた。この奥さんはポルトガル生まれで少し英語がわかり、今、家族でローザンヌに住んでいるとのことだった。スイスワインはあまり輸出しないとのこと。デザレーの味は一押し、サッパリとして豊かで深い香り。
カヴォーの外でワインを楽しむ人たち

リエ村

ラヴォーエクスプレス

帰り、車がエクスプレスの後についた。エクスプレス自身は時速30kimくらいでゆっくり走っているが、長いのでなかなか追い越せないようだ。やがて、見通しがよくなると、追い越して行った。追い越しざま、品のよさそうなおばあさんドライバーがにこやかに手をふったのが印象的だった。
ブドウ畑



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