2014年8月11日月曜日

スイスの旅(5):ベルリナ線のイタリア側の町、ティラノへ

2014/07/20 (日)

ミラノ中央駅からベルニナ線のイタリア側の始点になるティラノ(Tirano)をめざす。チケットは昨日購入していたので安心。

駅の掲示板を見るが、14時20分発ティラノ行きの列車の出発ホームが10分前になっても表示されない。5分前になって、ようやく表示、10分遅れだそうだ。

列車に乗る前には刻印が必要。未刻印が車掌に見つかると高い罰金を支払わないといけない。チケットの刻印をしようとしたら、結構、人が多い。やっと、順番がまわってきて、チケットを差し込むと、ガチャガチャと音がした。念のため、刻印をチェック。エーッ、日時時間がまったく印刷されていない。何度やっても刻印されない。刻印器が壊れているらしい。それで、混んでいたのだとわかった。発車時間もせまっているので、そのまま、列車に飛び乗った。

列車は静かに発車。やがて、車掌がまわってきて、チケットを見せたら、どうも、故障のことがわかっていたらしく、手書きでチケットに記入して返してくれた。

列車はミラノを出ると小雨の中を北上。一等車に乗っているのに、窓がほこりだらけ。

やがて、湖が左手に見えてきた。コモ湖だ。ミラノはスリや窃盗が多いと聞いていたので、気が張っていたが、ようやく、のどかな風景に出会い、安らいだ気持ちになった。

コモ湖の北の端まで来ると列車は東に向きを変え、アッダ川に沿い谷を進んでいく。北の山の南斜面にはブドウ畑が続く。山の中腹に村々があり、教会の塔も見える。リンゴの木もあると家内と話す。急行で約2時間半、16時50分、ティラノに着いた。

ティラノはリゾート地の様相を呈している。駅前のカフェではゆったりとくつろいでいる人がいる。

ティラノ駅前

宿泊するHotel Centraleは駅から約1キロほどはなれていたが、旧市街のなかにあり、落ち着いた雰囲気につつまれている。チェックイン。水が欲しかったので、スーパーの場所をホテルの人に聞いたら、今日は休みなのでしまっているという。ホテルにくる途中、ワインの店が開いていたと家内がいうので行ってみたら水もおいてあり、入手できた。

夕食はせっかくイタリアにいるからピザを食べたい。ホテルの人に紹介してもらう。6時半ごろいったら、店の人だけが机に座っていて、お客さんはいない。「ちょっと、待て」といわれ、「待つ」と答えテーブルについた。自分達だけなので、この店、大丈夫かなと不安になる。ぜんぜん、オーダーを取りに来ない。なんとか、注文をしようとしたら、理由が判明。店は7時オープンだった。7時を過ぎると、どんどん、現地のお客さんが増え始め、家内と「ここ、やっぱり、有名なんだ」と話した。とても、おいしくて、満腹になりました。ちなみに、Antica Osteria dell'Angeloというレストランです。

アッダ川にかかる小さな橋には花が飾られている





















腹ごなしにホテルの近くを歩く。すぐそばには教会があった。そのうち、鐘の音が静かな町に響き始めた。「今、何時?」「7時55分」「中途半端な時間だな」 鐘はなかなか鳴り止まなかった。8時の鐘でした。


サンマルティーノ教会
旧市街の路地の窓辺にも花

明日はいよいよスイスだ。小雨が降っている。


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