2014年8月12日火曜日

スイスの旅(6) :雨のベルニナ線

2014/07/21(月)

今日からスイスなのに、朝から、小雨模様。泣く子と天候には勝てない。ラーゴ・ビアンコのハイキングを考えていたが、あきらめて、サン・モリッツに直行することにした。

ホテルの朝食は我々ふたりだけ。おいしくて、豪華な気分。

小雨の中を、ベルニナ線のティラノ駅へ。スーツケースをサン・モリッツまで預けると、3時半頃以降にピックアップして欲しいということだった。今日からスイスパスが使える。一等を購入していた。一等を購入したのは正解。何がちがうかというと、すいていること。

ホームに行くと、8:50発のR1636の赤い電車が待っていた。ベルニナエクスプレスもいいが、普通列車もいい。どの駅でも自由に乗り降りでき、窓も開けられる。なりより、すいている。

ティラノ駅。右側の列車に乗る。左はベルニナエクスプレス

街中を進んでゆく。昨日のミラノとちがい、肌寒い。列車の中にはヒータがはいっている。

ティラノを出ると、すぐ、上り始めた。雨にけむる緑が美しい。

小さな駅で降車したいときは、申し出ないといけない。アナウンスで「Stop on Request」という言葉が聞こえる。車両にボタンがついているので、押せばいい。だれかがすでに押していて停車する場合には、車両のどこかにあるグリーンランプが点灯している。

みどころポイントにちかづくと、アナウンスがある。イタリア語、ドイツ語、フランス語、英語となる。レーティッシュ鉄道アルブラ/ベルリナ線は世界遺産にも登録されており見所も多い。

イタリア語のアナウンスが始まり、進行方向向きに座っていた家内がi-phoneのカメラを準備し始めた。ブルージオのループ橋が始まった。キーというきしみ音とともにゆっくりと列車がカーブし、通過したレールが車窓に見える。

ブルージオのループ橋





















やがて、ポスキアーボ湖が見えてきた。湖畔の駅で、2人の老夫婦が乗り込んできて、にっこり笑って挨拶をしてきた。そして、次の駅で下車した。多分、一等車の切符は持っていなかったのだろう。少しだけなら、車掌もチェックにこないということだろう。

ミララーゴ駅から見たポスキアーボ湖


やがて、列車はジグザグの線を登り始め、ポスキアーボ谷が左右の窓から交互に現れる。相当。高度をかせいでいる。途中の駅で、ハイキング客が下車してゆく。雨のハイキング。

左にバリュ湖とバリュ氷河が現れるとアルプグリュム駅。もう、2000mを越えている。雨は降っているが、なんとか眺望はある。

バリュ氷河からバリュ湖に水が流れ込む





















アルプ・グリュム駅を出ると、白い湖という意味のラーゴビアン(ビアン湖)がみえてきて、ベルニナ線で一番高いところ(2253m)にあるオスピツィオ・ベルニナの石組みの駅舎に列車は停車。晴れていればハイキングをするのだが・・・・。

ラーゴビアン湖。この道をあるくはずだったが・・・。

オスピッツィオ・ベルニナ駅
白い湖のあとは黒い湖(レイ・ネイル:ネイル湖)。

レイ・ネイル

















ベルニナ・ディアボレッツァ駅で日本の大学生のグループが乗り込んできた。多分、氷河を見にいたのだろう。私達は予定をあくる日に予定を変更。少しでもいい天気の日に行きたい。モルテラッチ氷河の下のほうが車窓から見えた。上のほうは雲の中。大学生のグループはモルテラッチ駅で降りていった。駅の前の牛の群れをみて大騒ぎしていた。多分モルテラッチ氷河へのハイキングをするのだろう。

さらに列車は下り、ポントレジーナが見えてきた。そして、11時過ぎ、高度1800m近くのサンモリッツに到着した。小雨のため湿度は高いが、涼しいというか、寒いというか・・・。ティラノからの水平距離はあまりないが、2000m以上の高さまでのぼり、2時間以上の列車の旅を楽しんだ。この線は箱根登山鉄道と姉妹関係をむすんでおり、日本語のプレートがおかれている。

ポントレジーナ付近






















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