2014年8月31日日曜日

スイスの旅(16) :ゴルナーグラード -マッターホルンを背景に、小さな花々の道を歩く。

2014/07/27 (日)

昨日と打って変わって、天気良好。朝からマッターホルンが窓から見えた。
ホテルのすぐそばにある小さな橋に出かける。写真を撮っている女性がいたので、マッターホルンを背景に写真を撮ってあげようと申し出た。ニューヨークから来たという。美しいねと言葉を交わす。
宿泊したホテルANTIKAと橋とマッターホルン
朝、8時半のゴルナーグラート鉄道でゴルナーグラート展望台へ。雲はかかっていたものの、頭を雲の上に出したマッターホルンもなかなかだ。モンテローザの方角はガスが多かったが、それでも、氷河が時々顔をだす。
ゴルナーグラート展望台についた
1時間ほど風景を楽しんだあと、鉄道で一駅バックし、ローテンボーデン駅で下車、次の駅、リッフェルベルクまで歩く。ポピュラーで簡単なコースなのでツアー団体の人もたくさん歩いている。すぐ下にリッフェルゼーが見えている。
ハイキングコース標識

ハイキング出発
氷河を見て歩く
リッフェルゼーは逆さマッターホルンで有名。池はメインの道から少し下にあるので、団体の人は上から見ているだけ。私と家内はちょこちょこっと斜面をおりてすぐそばまで行った。

リッフェルゼー。雲がかかっている。
さらに下ると、同じようなややこぶりの池がある。道は右のほうに曲がりはじめ少しづつ下ってゆく。

いつもマッターホルンが
やがて、リッフェルベルクが見えてきた。

リッフェルベルクのホテル

電車で下山。途中にもお花畑。

お花畑
昼過ぎ、ツェルマットを離れ、次の目的地レマン湖をめざす。















2014年8月26日火曜日

スイスの旅(15) :ツェルマット:雨のツェルマットってやることがない。でも、最後に出た

2014/07/26 (土)

ベルンのホテルで目が覚めたら、雨。今から、ツェルマットに行くというのに・・・・。列車で南下、ベルナーオーバーラントも近いのに見えるの雲ばかり。長いトンネルを抜けると、フィスプに到着。ここから、マッターホルン・ゴッタルド鉄道に乗り換える。途中、1991年に起きた山の大崩壊跡を大きくゆっくりと迂回する。
フィスプ駅のマッターホルン・ゴッタルド鉄道の電車

山崩れの現場
ツェルマットはやっぱり雨、行き場のない人でごった返している。荷物をホテルに預けて、昼食をとる。教会とかお墓とかのある雨の広場をとぼとぼと歩き、ホテルに戻り、チェックインした。部屋から、マッターホルンが見えるはずなのに全然見えない。
雨のツェルマット


ホテルの窓から見えるのはガスばかり
こうしていても、仕方がないので、地下ケーブルカーでスネガに登る。事情はほとんど同じで、流れる雲しか見えない。ほとんど、人はいない。それでも、ハイキングから戻ってくる人たちも時々いる。一時間くらい、何か見えないかとがんばる。少しだけ雲が切れてごく近くの山が見えた。それだけでも、おおはしゃぎ。
スネガ
ホテルに戻って洗濯をして、ふと、窓の外をみたら、マッターホルンが出た。初めて見るその姿に感動。そのうち、雲に覆われた山が夕日に染まった。明日は期待できるかなとぶつぶつ・・・。
マッターホルンが出た。





2014年8月25日月曜日

スイスの旅(14) :ベルン 世界遺産の町並みと天才科学者

2014/07/25 (金)

8:11ザンクトガレン発のインターシティでベルンへ。チューリッヒとベルンは非常に高速で走る。川の水が濁っていて、水量も多い。ニュースで大雨の被害についてやっていた。でも、今日はお天気はいい。

ベルン中央駅について、旧市街の通りへ行く。ベルンの通りにはいっぱい像や泉がある。
パイプ吹きの泉
ツェーリンゲンの泉

石畳の通りを市電やバスが走ってゆく。その通りを邪魔するかのように塔がたっている。

牢獄塔
時計塔




























また道路の両側にはアーケードが作られている。

クロイツガッセの泉と両側のアーケード
橋までゆくとアーレ川が流れている。水量がとても多い。やはり、今年は雨量が多いのだろうか。

水量が豊かなアーレ川とニーデック橋
大聖堂は残念ながら工事中。

大聖堂
世紀の物理学者アインシュタインの家にゆく。狭い階段を上がってゆくと2回に部屋があった。それで終わりかと思って帰ろうとしたら、まだ、三階にも展示があった。

アインシュタインハウスの部屋
そのあと、キルヘンフェルト橋というこれもアーレ川にかかる橋をわたり、歴史博物館にも足を運ぶ。橋には自殺防止用の金網がはってある。この博物館にもアインシュタイン博物館がある。鏡がたくさん張られたなんとも不思議な空間がある。

アインシュタイン博物館
この博物館の展望室から南のほうを見ると、ベルナーオーバーラントの白銀の峰々が見える。







2014年8月20日水曜日

スイスの旅(13) :ザンクトガレン。赤い広場と世界遺産修道院

2014/07/24 (木)

クールからザンクトガレンまでの移動中は一時期雨脚が強まった。列車はライン川と平行に走っている。川の向こうはリヒテンシュタイン。やがて、車窓には大きな湖が・・・。ボーデン湖。対岸はドイツ。ザンクトガレンに到着するころは、完全にお天気は回復。

ザンクトガレンはボーデン湖に近い繊維産業で栄えた町。

駅に着くと、駅前のパン屋さんで簡単に昼食をとり、ホテルにチェックイン。旧市街を散策。

通りを歩いていると、赤のカーペットを敷き詰めたような通りと広場が現れた。ベンチも赤。"Stadtlounge"。屋外の赤い居間。2005年に、ビルの谷間の憩いの場としてPipilotti Rist とCarloz Martinezという人がつくったらしい。車も駐車できる。
Stadtlounge

Stadlounge

ザンクトガレンと言えば、後期バロック様式の世界遺産の修道院。1755年から1769年に建てられた概観もすごいが、中はもっとすごい。

ザンクトガレンの修道院
中の天井とかには比較的淡い色合いだが、多くの色で絵が描かれている。この中でオルガンの音が響く。なんともいえない荘厳な気分だ。

修道院の内部


修道院の天井
祭壇の前で団体の人が下を向いて写真を撮っていたので近づいたら、器に水が入っていて天井の美しい絵が写っていた。

聖水の入った器

そのあと、修道院の図書館に行く。ロココ様式の図書館で400年ころからから1805年までの修道院の175,000冊の蔵書が保管され、そのうち30,000冊がホールに並べられている。スイスで一番古い図書館である。荷物はすべてロッカーに預け、ホールに入る時は靴の上から大きなスリッパをはいて入る。
図書館(Wikipediaより)

もうひとつザンクトガレンで有名なのは旧市街の出窓のある家だ。

"camel oriel":オリジナルは1720年に作成。らくだの彫刻があったが今は取り外されている。




ゆっくり、散歩をし、ホテルにもどった。ザンクトガレンはいい天気だった。








2014年8月18日月曜日

スイスの旅(12) :レーティシュ鉄道・アルブラ線。ラントヴァッサー橋

2014/07/24 (木)

これでサンモリッツともお別れ。レーティッシュ鉄道・アルブラ線でクールへ向かい、それから、ザンクトガレンへ行く。

さらば、サンモリッツ


9:02発の列車の後ろのほうの車両は氷河特急で込み合っている。私達はクールどまりの前の車両。一両目と二両目が一等車だったので、まよわず、一両目に乗る。すいているので楽チン。

アルブラ峠はトンネルのなか、約6km。トンネルを出るとプエダ駅。列車は下り始めている。ここには3つのループ線が連続している。アルブラ川を渡ったり、トンネルに入ったりをくりかえす。トンネルのなかでぐるっと回っていても、あまりまわっている感じはしない。窓から見ているとすぐ下に線路があるのが見える。

プレダ駅近く。遠くにアルブラ線の橋が見えている。

プレダ駅ちかくの橋。後ろの白い車両は氷河急行
フィルズール駅で日本人の団体さんが乗り込んできた。一様に、りっぱなカメラをもっている。撮り鉄さんたちだ。この駅を出ると、有名なラントヴァッサー橋である。列車は駅を出るとすぐトンネルに入る。そのトンネルを出たところが問題の橋。黄色い機関車に引かれ橋を渡り始めると、列車は徐行し、少しの間、停止した。後ろの車両からは撮り鉄さんたちがカメラを窓から出して写真を撮っている。動き出して少ししてから、女性の車掌さんが通りかかり、「いい写真がろれましたか?」





ティーフェンカステル駅を過ぎると左側に川が見える。木が生い茂って下が見えない。2014年8月13日の土砂崩れによる脱線事故はこのあたりで起きたものと思われる。そのあと、列車は橋をわたり、右側は断崖絶壁になり、窓から真下にはアルブラ川が見え隠れする。

真下にはアルブラ川。

狭い渓谷は徐々に広がり、トゥージス駅に到着。、左側から来る線路が合流すると川も合流。アルブラ川の水はライン川に流れ込む。ライヒナウ駅。雲行きがあやしい。クールに到着。ひさしぶるに都会を見たような気がする。ここで、列車を乗り換え、ザンクトガレンを目指す。





2014年8月17日日曜日

スイスの旅(11) :シルバプラナ、シルスマリア。さわやかな湖畔

2014/07/23 (水)

コルバッチのロープウェイ乗り場の前でおいしそうなパン屋さん(Nina Alpinaのパン屋さん)を見つけた、そこで昼食。

歩いて、シルバプラナ湖畔を横目に、シルバプラナ・ポストのバス停留所のまで歩く。広々とした草原とCrap da Saas城、気持ちいい。

シルバプラナ湖とCrap da Saas城

バスでシルスマリアへ向かう。道のきわまでなみなみと青い水をたたえたシルバプラナ湖畔の道路を、髪の毛をあげた女性の運転手さんが2両連結のバスを走らせる。

いよいよ、「わたしのスイス」で書かれているシルスマリアの町だ。

シルスマリアのバス停は花に包まれていた。すぐそばには、かつて、ニーチェが滞在したニーチェの家がある。多くの観光客が訪れていて静かというわけにはいかなかったが、美しい町だ。町外れまで来ると、水が音を立てて流れ、湖へ続く道のかなたには、エンガディンの山が見える。美しい山に抱かれたやさしい町だ。

シルスマリアのバス停

ニーチェハウス


ローマ教会

エンガディンの山に抱かれたシルスマリアの町の郊外

シルス湖へ続く道
シルスマリアをあとにし、バスでサンモリッツ方向にもどり、ポントレジーナに近いムオタス・ムラーユにケーブルカーで登る。

ムオタス・ムラーユのホテルレストランではサンモリッツジャズフェスティバルのひとつのプログラムとして、「The BRAND NEW HEAVIES」の野外コンサートのリハーサルをやっていた。アシッド・ジャズと自然の取り合わせがなんともいえないが、おしゃれな若い女性がドレスアップして、山に登り、ファンキーなジャズに酔いしれる。こういう文化もあるのだ。

ムオタス・ムラーユからはエンガディンの湖やサンモリッツの町が一望できる。明日はサンモリッツを離れるから、サンモリッツ滞在のまとめともいうべき風景を最後に見た。
ムオタスムラーユから見た湖











2014年8月16日土曜日

スイスの旅(10) :コルヴァッチとフォルクラ・スールレイ、す、すごい!

2014/07/23 (水)

今日は、ホテルの窓から山頂が見える。期待できそうだ。朝一番に、標高3303mのコルヴァッチ展望台に登る。サン・モリッツのSchulhauspl.からバスに乗る。車窓からは美しい湖が青空を写す。いい予感。

チャンプフェー湖
スールレイのロープウェイ駅でバスをおり、大きなロープウェイの乗る。約10分でムルテル、ここでロープウェイを乗り換える

コルバッチ展望台へのロープウェイ

視界がひらけ、エンガディンの湖が姿をあらわす。

左がシルバプラナ湖、右がチャンプフェー湖


手前がシルバプラナ湖、向こうがシルス湖
さらに10分ほどで、展望台に到着。

コルバッチ展望台 (3303m)

ゆっくりと歩く。雪に覆われたピッツ・ムルテル(3430m)へ続く稜線が、雲のなかに見え隠れする。
ピッツ・ムルテル
湖側は比較的良く見えている。案内板を見ると遠くのほうにモンテローザも見えている。すばらしい景色に感動しながら、さらなる感動を求めるためコルバッチ展望台をあとにする。


途中のムルテル駅で一度ロープウェイをおり、フォルクラ・スールレイへハイキングをする。比較的歩きやすい道だが、時々、雪が残っていたり、雪から流れ出した水を越えないといけない。小さな子供連れの家族とか、赤ん坊を背負ったお父さん、自転車に乗った人、さらには走っている人もいる。人と出会う旅に声をかける。様々なで言語で挨拶が返ってくる。片道40分。

フォルクラ・スールレイに向け出発


ハイキングの途中で出会った花

雪から溶け出た流れ


最後ののぼりをクリアしたら、フォルクラ・スールレイ到着。いきなり、雪山を背景にした山上湖、さらには氷河と峰が現れて、その姿に絶句。来た甲斐があったの一言。周りには多くの人が感激をしてシャッターを押している。

フォルクラ・スールレイの山上湖


左にピッツ・ベルニナの峰、中央にチエルバ氷河が見える。前方の岩の上の小さな人影と比べると雄大さがわかる。

後ろ髪を引かれる思いで、ハイキングコースを基にもどり、ロープウェイで下までおりた。